旅猫リポート (2018):映画短評
旅猫リポート (2018)人間と猫のロードムービーはベタな感動要素が満載
とある事情から猫を飼えなくなった若者・悟が、愛猫ナナの引き取り先を探すため、ナナを連れて車に乗り懐かしい旧友たちのもとを訪ねる。だが、友人たちもそれぞれ悩みや問題を抱えており、さらに悟がナナを飼えなくなった理由も明かされていく。人間と猫のロードムービーと言えば、そこはかとなく人生の悲哀を漂わせた傑作『ハリーとトント』があまりにも有名だが、こちらは直球すぎるくらいにベタなエピソードを盛り込んだ感動系。そこは好き嫌いが大きく分かれる点だろう。また、原作小説の大きな特徴である愛猫ナナの独白も、文字で読むのと違って具体的にセリフとして耳に入ってくると作為的に感じられてことが否めない。
この短評にはネタバレを含んでいます