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映画 少年たち (2019):映画短評

映画 少年たち (2019)

2019年3月29日公開 104分

映画 少年たち
(C) 映画「少年たち」製作委員会
斉藤 博昭

「舞台=非日常」と「映画=リアル」の違いを深く考えさせる

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

少年隊が突然踊り出す1983年の『あいつとララバイ』は、いま考えると正統派ミュージカル映画だった。今作は、ミュージカル部分は演者のステップやジャンプ、周囲の「音」が極力抑えられ、PVを観ている感覚が強い。舞台で効果を発揮したはずの、彼らの生の音による臨場感はない。ある意味、新鮮。その舞台版は未見だが、セリフ回しや間(ま)、セリフ自体、セリフを順番に言う段取りなど、ほぼ舞台的「非日常」の演出は、意図的なのか?
そうした非日常を「ファンが楽しめる」のはともかく、そのファンにこそ映画らしい驚きや生々しさを届けてほしかった、と無い物ねだりしつつ、ラスト15分は斜めはるか上を行き、正直、びっくり。

この短評にはネタバレを含んでいます
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