小さい魔女とワルプルギスの夜 (2018):映画短評
小さい魔女とワルプルギスの夜 (2018)メルヘンチックな世界観が楽しい家族向け魔女っ娘映画
『大どろぼうホッツェンプロッツ』シリーズで有名なドイツの作家オトフリート・プロイスラーの児童文学『小さな魔女』を映画化した作品。魔女にとって最大のイベント「ワルプルギスの夜」に憧れる未熟な若い魔女が、参加資格を賭けた魔法テストに合格すべく張り切るものの、しかし人間の子供たちと仲良くなったことで、閉鎖的で偏った伝統的な魔女の世界のあり方に強い疑問を抱いていくことになる。ほのぼのとしたムードやメルヘンチックな世界観もさることながら、ささやかだけど当たり前の正義を重んじることの大切さを描いた素朴なストーリーが魅力的。小さなお子さんにも安心して見せることの出来る小品佳作だ。
この短評にはネタバレを含んでいます