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緊急事態宣言 (2020):映画短評

緊急事態宣言 (2020)

2020年8月28日公開

緊急事態宣言
(C) 2020 Transformer, Inc.

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3

なかざわひでゆき

5組の映画監督それぞれの「緊急事態」

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 コロナ禍における映画の撮影スタイルというものを模索しつつ、5組の監督による「緊急事態」をテーマにしたショートムービーで構成されたオムニバス。様々な制約のもとで作られているだけあって、どのエピソードも作り手の個性が普段以上に濃縮されている印象で、それだけに好き嫌いも大きく分かれるかもしれない。個人的には、「緊急事態」を思いっきり自由に拡大解釈したような「DEEPMURO」(非同期テック部)のシュールな緩さは結構好き。また、世界各国から送られていた自粛生活のドキュメント映像に真利子哲也監督の日本パートを織り交ぜた「MAYDAY」も不思議な心地良さがある。

この短評にはネタバレを含んでいます
猿渡 由紀

コロナというテーマに5つの違う形でアプローチ

猿渡 由紀 評価: ★★★★★ ★★★★★

個人的には「デリバリー2020」に一番共感できた。コロナを正面から扱っている上、撮影も、共演者同士がまったく接触しない、正しい形で行われている。家族の関係にもリアリティがある。「孤独な19時」は、コロナの5年後にもっと恐ろしいウィルスがやってくるという話。近未来が舞台のファンタジーとはいえ、数ヶ月でも実際にロックダウン生活をした経験がある筆者には、現実離れしすぎているように映った。ドキュメンタリー「MAYDAY」は、家でゴロゴロしている、公園や広場に行く、など似た状況が続くため(当然といえばそうだが)、せっかく14カ国、21都市で撮影されたという興奮が、次第に薄れてしまうのが残念。

この短評にはネタバレを含んでいます
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