スザンヌ、16歳 (2020):映画短評
スザンヌ、16歳 (2020)
20歳監督・主演のニュー・フレンチ・スタンダード
露骨に『なまいきシャルロット』(85年)! ルックス的にはむしろフレンチロリータ期のロマーヌ・ボーランジェに近いか? 学校や同級生に退屈している16歳のスザンヌが35歳の舞台俳優に恋をする。これを中年男性監督が描くのではなく、2000年生まれのスザンヌ・ランドンが監督・主演したことで自立/自律的な意志が映画の起動力となる。
エディ・スリマンのプロジェクトでモデルを務め……といった本人の華々しいキャリアの滑り出しからは、ミレニアル世代のグザヴィエ・ドランに続くZ世代のニュースター/アイコンとの印象もあるが、日本にも多々登場している同世代女性の新しい監督たちとの共振性が非常に高いことに最注目。
この短評にはネタバレを含んでいます