嘘喰い (2022):映画短評
嘘喰い (2022)ライター2人の平均評価: 3.5
シリーズ化を期待したい仕上がり
熱血漢溢れる「DCU」の瀬能とは対照的な、クールでミステリアスなギャンブラー・貘を演じる横浜流星に、やはり御御足に目がいってしまう女組長・蘭子を演じる白石麻衣らによるトゥーマッチな芝居が炸裂! とはいえ、これが荒唐無稽な原作との相性がいい。森林に変更したことでサバゲ―感が強まった「廃ビル脱出編」~「廃鉱のテロリスト編」における緊迫感溢れる「ハングマン」戦までを映像化。「カイジ」「賭ケグルイ」感を強く意識しつつ、横浜が持つカリスマ性や身体能力を発揮させたシーンもアリ。とにかく、当たり外れが激しい中田秀夫監督作だが、シリーズ化を期待したい仕上がりである。
役に乗っている横浜流星
主人公側の横浜流星、佐野勇斗、白石麻衣に、対峙する三浦翔平、本郷奏多などなどのまさに漫画な世界が似合う面々が、外連味たっぷりの演技を見せてくれます。
俳優という職業が持つある種の”虚構性”を巧く活かした映画として楽しめます。
いわゆるデスゲーム系の心理バトルの要素もあるので、先を読んでもよし、展開に驚くもよしでしょう。
監督が中田秀夫監督なので、この手のジャンルはまさにお手の物。
何より横浜流星が”役に乗っている”ことが伝わってきます。せっかくなので、この次も見たいですね。