グッバイ、ドン・グリーズ! (2022):映画短評
グッバイ、ドン・グリーズ! (2022)すべてが繋がるラストに圧倒される
「宇宙よりも遠い場所」で女子たちの繋がりを描いた、いしづかあつこ監督が今度は男子の友情を描くノスタルジックな青春アニメ。明らかに『スタンド・バイ・ミー』×「銀河鉄道の夜」が下敷きになっているなか、主人公3人に有名タレントを使わないところに、作り手側のガチさを感じる。さらに、中盤の焚き火シーンなど、3人同時のアフレコだからこそ成し得た掛け合いや臨場感もいい。かなりの力技なのは否定できないが、「よりもい」同様、一気に世界が広がりながら、すべてが繋がるラストに圧倒される! [Alexandros]による主題歌も含め、とにかく3人と同世代で観ていたら、より刺さったと思わせる一本。
この短評にはネタバレを含んでいます