ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~ (2022):映画短評
ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~ (2022)長年連れ添った夫婦の深い愛情に心揺さぶられる
認知症の妻の世話をする高齢の夫。監督自身の御両親を被写体に、暖かなユーモアを交えながら老々介護の困難な現実を描き、サプライズヒットを記録したドキュメンタリー映画『ぼけますから、よろしくお願いします』。その後の出来事を記録した本作では、さらに厳しい老いと病の現実が老夫婦を見舞うことになる。100歳を目前にしてもなお「おっかあを残して死なれん」と奮起する夫、久しぶりに戻った懐かしい我が家に声をあげて涙する妻。長年連れ添った夫婦の深い愛情に心を揺さぶられる。と同時に、自分ならどうするだろう、我が家ならどうなるだろうと考えさせる。人間誰しも、人生の別れを避けることなど出来ないのだから。
この短評にはネタバレを含んでいます