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マッチング (2024):映画短評

マッチング (2024)

2024年2月23日公開 110分

マッチング
(C) 2024『マッチング』製作委員会

ライター3人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3

なかざわひでゆき

観客の目を欺こうと作り込み過ぎてしまった印象

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 人気マッチング・アプリで結婚した夫婦を狙う連続殺人事件が世間を震撼させる中、そのアプリに登録したヒロインがマッチングした若者にストーキングされる。果たして、この若者が例の殺人鬼なのか…?ということで、いわば日常に潜む恐ろしい落とし穴を描いた猟奇サスペンス。この手の作品は「誰の身にも起きうる」ような真実味こそが命だと思うのだが、本作の場合はヒロインを取り巻く状況や事件の背景が特殊過ぎて、思わず我が身に置き換えて戦慄するような怖さが感じられない。どんでん返しに次ぐどんでん返しも含め、どうも観客を上手いこと騙そう驚かせようと作り込み過ぎて、かえって意外性に乏しくなってしまったように思える。

この短評にはネタバレを含んでいます
相馬 学

二重のミステリーの絡み合いに引き込まれる

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 マッチングアプリで出会って結婚した新婚夫婦を標的とする連続殺人事件に、ウェディング・プランナーであるヒロインの家族の秘密が絡む二重のミステリー。

 猟奇的というほかない惨殺現場の描写は犯人の異常性を感じさせ、サイコサスペンスとして興味を引きつける。一方、ヒロインの過去のドラマは怨恨入り混じるドロドロとしたもので、こちらも目を引く。

 セリフだけで事実関係を追うと辻褄の合わない箇所もあるが、スピーディな展開に乗ってしまえば、それも気にならないだろう。観客をあちらこちらに振り回す佐久間大介の怪演が妙味。

この短評にはネタバレを含んでいます
村松 健太郎

土屋太鳳にサスペンスははまる

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

普段のヴァラエティ番組などで見せる陽性なキャラクターとは裏腹にじつはサスペンスな世界観が巧くはまる土屋太鳳。本作も展開は読めつつも、彼女が巧く機能しているので最後まで楽しく見ていられます。上映時間が110分というのもちょうどいいのだと思います。目下絶好調の内田英治監督ですが、今回もまた違った一面を見せてくれました。原作から関わっているとのことですが作品の振れ幅の広さには感心するばかりです。佐久間大介と金子ノブアキというアーティスト兼任俳優を土屋太鳳を挟んで対照的に並べたのも良かったです。

この短評にはネタバレを含んでいます
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