ブラックライト (2021):映画短評
ブラックライト (2021)今度のリーアム・ニーソンは“病み”のフィクサー
70歳になっても、まだまだ動くリーアム・ニーソンだが、潜入捜査官を救出し、更生させるフィクサーというキャラ設定は興味深い。精神的に病んでいることを愛娘に突っ込まれるあたりもいいが、『ファイナル・プラン』のマーク・ウィリアムズ監督作なので、いかんせんユルい。メルボルンで撮影されたカーチェイスも、『バニシング・ポイント』でもおなじみのダッジ車を使いつつも、どこか迫力に欠けるし、ベトナム戦争からの旧友である長官に白髪姿のエイダン・クインを配するも、恐ろしいほど紋切り型の役どころだ。『ザリガニの鳴くところ』のテイラー・ジョン・スミスとのバディものとして、“脱『96時間』”を狙ってほしかった!
この短評にはネタバレを含んでいます