WILL (2024):映画短評
WILL (2024)狩猟+東出昌大の生きざまで、極論すれば観た人の人生も変わる
自分とは無縁の世界ながら、そこで語られる何かが今後の生き方に多少なりとも影響を与える…。それがドキュメンタリーの意義なら、本作はその可能性を秘める。
狩猟=命を食べることの意味を問いつつ、ひとつの十字架も背負った東出昌大の日常、さらに俳優業やメディアとの関係が、ドラマチックな円環を形成。生々しい映像と言動に、観ているこちらの心にフックがかかる瞬間が何度か訪れ、140分の長さを感じさせない。
基本は時系列で心情の流れもわかりやすく、微笑ましいエピソードの挿入、ひとつのトピックを複数の人物コメントの短いカットで繋ぐチャレンジングな編集がうまく機能。そしてMOROHAのライブとのシンクロ効果は絶大。
この短評にはネタバレを含んでいます