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海月姫 (2014):映画短評

海月姫 (2014)

2014年12月27日公開 126分

海月姫
(C) 2014『海月姫』製作委員会 (C) 東村アキコ/講談社

ライター3人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 2.7

なかざわひでゆき

オフビート感が微妙にぎこちない

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 古いアパートで共同生活する筋金入りのオタク女子集団と自由奔放な女装男子の奇妙な友情、そして土地の再開発計画から自分たちの城を守ろうとする彼らの奮闘が描かれる。
 オタクを極端にデフォルメしたマンガ的なノリは、そもそもコミックが原作なのでヨシとしよう。ただ、作り手に思い切りが足りないこともあってか、そのオフビート感が微妙にぎこちない。特に後半はテンポの悪さも相まって尻つぼみな印象。
 とはいえ、純情で奥手なオタク美少女の能年玲奈は超絶にカワイイし、オタク仲間を演じる脇役陣の怪演も目を引く。菅田将暉の女装姿も予想以上にキレイ。ただ、暗闇じゃない限りは絶対に男だとバレると思うけど(^^;

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

結果『そこのみにて』組が持ってきます

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

『こち亀』にしろ、『アッコちゃん』にしろ、『L・DK』にしろ、どんなコミック原作も川村泰祐監督に手にかかると、いつも歯がゆい仕上がりになるのだが、本作も御多分に洩れず。“石化”するヴィジュアル面など、やることはやっていながら、やっぱり監督自身がどこかフッ切れていないのだ。さらに、後半からクライマックスへの流れが異常に悪いのも問題だ。『ホットロード』と別アプローチで攻めた能年玲奈の選択は正解だが、女装はさておき、常に飛び跳ねているような菅田将暉と、最後の最後までまったく誰だが分からない池脇千鶴の存在感にはかなわない。つまり、ここでも『そこのみにて光輝く』組がガッツリ爪痕を残している。

この短評にはネタバレを含んでいます
ミルクマン斉藤

可愛いだけじゃダメだよねえ。

ミルクマン斉藤 評価: ★★★★★ ★★★★★

正直キャスティングで見せる映画。『あまちゃん』のイメージにも近い能年ちゃんはやたら可愛いし、女装した菅田将暉の美しさには唖然。天水館に集うオタク集団も個性が強く楽しいものの、馬場園梓以外誰が演じてるのかまったく想像もつかずエンドクレジットで仰天(気配まで消すとはみんな凄いが、おそろしく損な役回りだ)。女狐・片瀬那奈の吹っ切れぷりも素晴らしく、みんなでワチャワチャやってる前半はそれなりに楽しいものの……ドレスを作り始めてからはいきなりテンポが落ち、クライマックスのファッションショウなどもはやグダグダ。20分切ればシェイプアップできるのに…と思わせる締りのない演出が最大の欠点だ。

この短評にはネタバレを含んでいます
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