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アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅 (2016):映画短評

アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅 (2016)

2016年7月1日公開 113分

アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅
(C) 2016 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved

ライター3人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3

平沢 薫

色鮮やかなワンダーランドでタイムトラベル!

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 色彩が鮮やか。前作のワンダーランドはブルーグレイがかった色調だったが、今回は暖色系で、柔らかい色にも濁りがなく華やか。ワンダーランドにはこの色調が似合う。
 そしてストーリーは、原作からは遠く離れて、前作以上にオリジナル。前作のアリスのその後を描きつつ、前作で描かれたワンダーランドのキャラたちの"過去"に遡って世界を変えようとするタイムトラベルもの、歴史改変ものにもなっている。その旅で、キャラたちの子供時代が見られるのも楽しい。
 監督は「ザ・マペッツ」「同2」のジェームズ・ボビン、プロダクションデザインは「ホビット」3部作のダン・ヘナに交代。懐かしくて新鮮なワンダーランドが再訪できる。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

『ザ・マペッツ』監督作としてはモノ足りない!

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

前作から6年、しっかりキャリアを積んだこともあり、アリス役のミア・ワシコウスカが魅力的な女優に成長しているのが、“ちょいドッキリ”なオープニングから丸わかり。ハンプティ・ダンプティなどの新キャラが登場し、原題こそ「鏡の国のアリス」だが、チェスのルールを知ってる方が楽しい原作と異なり、タイムトラベル&パラドックスものに再構成した点はいい。だが、『ザ・マペッツ』シリーズのジェームズ・ボビン監督にしてはスラップスティックさに欠けており、彼と「アリ・G」のTVシリーズで組んだサシャ・バロン・コーエンのはっちゃけ具合もイマひとつ。とはいえ、しっかり前作ファンを喜ばす仕掛けは随所に用意してます。

この短評にはネタバレを含んでいます
なかざわひでゆき

前作以上に軽いノリが好き嫌いの分かれ目かも

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 ティム・バートン御大がプロデュースのみに専念した続編は、マッドハッターとその家族を再会させるべく、不思議の国へ舞い戻ったアリスが過去へと旅することとなる。
 1作目のフェミニズム的な要素はすっかり影を潜めているが、その代わり、昔の悲しいトラウマに囚われたマッドハッターを救うための冒険を通じ、過去ではなく未来へ目を向けて邁進することの大切さを学ぶアリスの成長が描かれていく。
 赤の女王と白の女王の不和と対立の原因が明かされるのも、ファンには興味深いところ。とはいえ、没個性なジェームズ・ボビン監督の演出はかなり薄っぺらく、サシャ・バロン・コーエンらの怪演も活かされていない。

この短評にはネタバレを含んでいます
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