バッドガイズ!! (2015):映画短評
バッドガイズ!! (2015)ライター2人の平均評価: 3
悪徳だけど、肝心なところでは正義を貫きます!
モラル意識ゼロだけど、なぜか憎めない悪徳刑事コンビがやがて巨悪との戦いに向かう展開はややスロー。途中のアイスランド行きとか省いてもいいし、巨悪の悪徳ぶりももっと描いて欲しかった。多分、M・ペーニャ&A・スカルスガルドのハチャメチャぶりを撮るのが楽しかったのね。凸凹コンビの言動で笑わせて、クライマックスの銃撃戦で実は凄腕を明かすギャップもいい。エンドクレジットで『ある神父の希望と絶望の7日間』のジョン・M・マクドノー監督作とわかって「えええっ」と驚愕したほど作風が異なるバディ・アクションだ! でもよく考えたら裁きに値する罪が主要キャラのモチベーションとなっている点では一緒ね。
この監督のアイルランド警官コメディの変奏版かも
オフビート・コメディになるはずが、いろいろネジれてかなり奇妙なコメディになったのかもしれないが、この監督のバディ・コメディ「ザ・ガード~西部の相棒」の変奏版として見るのも一興。あちらはアイルランドの警官とアメリカ人FBIのコンビだったが、今回はニューメキシコのヒスパニック系&北欧系の極悪警官コンビ。マイケル・ペーニャは安定の芸達者ぶりだが、いつもはヒロインの恋人役が多い男優3人、アレキサンダー・スカルスガルド、テオ・ジェームズ、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズが、まさかの大胆コメディ演技を披露。彼らが出演したのは「ザ・ガード~」のノリが好きだったからかも、などと推測しながら見るのも楽しい。