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ゴーストバスターズ/アフターライフ (2021):映画短評

ゴーストバスターズ/アフターライフ (2021)

2022年2月4日公開 124分

ゴーストバスターズ/アフターライフ

ライター5人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 4.2

なかざわひでゆき

オリジナルへの愛情とリスペクトに溢れたシリーズ最新作

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 つい先ごろアイヴァン・ライトマンが急逝したことで、息子ジェイソンと最後の共同プロジェクトとなった『ゴーストバスターズ』シリーズ第4弾。あまりスケールを広げることなく少年少女のチャーミングなカミング・オブ・エイジ・ドラマに仕上げたのは、インディーズ時代からエンタメ志向の強かった父親とビッグになってもインディーズ精神にこだわる息子との作家性の違いなのだろうが、しかし’80年代のジュブナイル・アドベンチャー映画にも通じるワクワク感は素直に楽しいし、なにより全編から溢れ出るオリジナル版への愛情とリスペクトが嬉しい。これは最高の親孝行だったのではないだろうか。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

「ストレンジャー・シングス」感をどう捉えるか?

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

『ゴーストバスターズ』の主役といえば、ボンクラ科学者と愛らしいゴースト、そしてニューヨークの街並みだったが、その2つを排除した本作は「2016年リブート版」との差別化といえるだろう。ジェイソン・ライトマン監督の作品愛を感じる一方で、明らかに狙った「ストレンジャー・シングス」感に関しては、コレジャナイ感も否定できない。ほぼ『グレムリン』なミニ・マシュマロマンの登場にも、あざとさを感じるなか、『gifted/ギフテッド』の名子役マッケンナ・グレイスの健闘が目立つ。テラードックらが復活する後半から終盤にかけての同窓会ノリは卑怯としか言えないが、実際これが観たかったのだから、★おまけ。

この短評にはネタバレを含んでいます
斉藤 博昭

シリーズ知る人/知らない人、両サイドを素直に満足させる達人技

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

ゴーストを赤い円で囲んだあのマークや、背負ったプロトンパック、マシュマロマン……と、80年代の作品を知らない人/忘れてた人でも瞬時に認知可能なアイテムを効果的に使い、映像が進化した今の時代でもアナログ感を強調した作り。マニアックなガジェット志向と、エンタメとしての軽快なノリのバランスがうまくとれてるので、観客を選ばないかと。
しかも今回は子供たちがバスターズを担う設定が、冒険テイストの世界観にしっくりハマる。
スパイダーマン最新作と同じく“遺産”を受け継ぐスタンスは、本作では微笑ましさに転化しているし、何より、「ゴースト」の本来の意味がとびきりの感動を起こすのが、シリーズとしては新たな歓びに!

この短評にはネタバレを含んでいます
村松 健太郎

直系中の直系

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

リブート、リメイク、ネクストジェネレーション、プリクエルと言えばハリウッドの十八番ですが、この映画は一味違います。
何と言っても監督がジェイソン・ライトマンですからね、直系中の直系によるネクストジェネレーションと言えるでしょう。
クライマックスの存命中のオリジナルキャストの集合はシリーズを見てきた人たちにはたまらない展開で、自然とテンションが上がります。
こういう素敵な形での次世代作品が出来上がるとは思いませんでした。同じくオリジナルからのレイ・パーカーJrの主題歌に気分が思わず乗ってしまって、☆一つプラスです。

この短評にはネタバレを含んでいます
平沢 薫

ゴーストたちがキュートでマヌケっぽくてOK!

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 このシリーズの必須条件、「ゴーストたちがキュートでちょっとマヌケっぽい」を軽々とクリア。それだけでOKなのだが、さらに"都会の大人たちの物語"を"田舎の子供たちの物語"に換骨奪胎してみせる。このコンセプトには、本作の監督ジェイソン・ライトマンが、彼の父が監督したオリジナル作の撮影現場にいて、彼自身が"事件を目撃した子供"だったという体験が反映されているのではないか。主人公の、科学オタクでジョークはハズし気味の12歳の女の子というキャラ設定も魅力的。ちょっとズルいんじゃないかと思うくらいオリジナル作の関連ネタが満載で、しかしそれが分かるとやっぱり楽しさと感動倍増で、旧作ファンは感涙必須。

この短評にはネタバレを含んでいます
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