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ブルータリスト (2024):映画短評

ブルータリスト (2024)

2025年2月21日公開 215分

ブルータリスト
(C) DOYLESTOWN DESIGNS LIMITED 2024. ALL RIGHTS RESERVES (C) Universal Pictures
斉藤 博昭

大河ロマン的も長さを感じさせず、視覚にカッコよかったりも

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

この上映時間、そして描かれる物語から、どっしりシビアな作風を予感させ、そこで敬遠されるリスクも抱えつつ、観始めるとドラマの緩急で気持ちよく流れに乗っていける。いい意味で裏切られる作品。演出の一部である休憩15分も斬新。
何より、映像のカッコよさが際立つ。主人公が建築家であるためか“デザイン”的な見どころ多し。クレジットがおしゃれだし、メインの建築物は意匠だけでなく工事のプロセスもクールに見せ、スタイリッシュな世界に浸る。
30年におよぶ波乱の人生で、エイドリアン・ブロディの若い野心→中高年への変化は安定の名演。戦争の苦しみを引きずり続け、愛する人とのベッドで涙するシーンはオスカーにふさわしい。

この短評にはネタバレを含んでいます
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