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マイティ・ソー バトルロイヤル (2017):映画短評

マイティ・ソー バトルロイヤル (2017)

2017年11月3日公開 131分

マイティ・ソー バトルロイヤル
(C) Marvel Studios 2017

ライター4人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.5

なかざわひでゆき

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』も真っ青のコミカル路線

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 あれ?『マイティ・ソー』シリーズって、こんなにふざけてたっけ!?と少々面食らってしまうくらいのコミカル路線。前作『ダーク・ワールド』でもユーモラスな味付けはなされていたが、今回はのっけから『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』も真っ青のぶっ飛び具合だ。
 ソーとロキの夫婦漫才ならぬ兄弟漫才もノリノリ。2人ともなんだかやけに仲良くなってるし、そもそもロキなんかすっかりお茶目なイタズラっ子キャラだし。過去の因縁や確執もどこ吹く風。でも、この時に反目しつつも助け合う兄弟愛の微笑ましさが本作の最大の魅力でもある。映像的な遊びをふんだんに盛り込んだ、タイカ・ワイティティ監督の演出も自由で楽しい。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

キャストの悪ノリ感がハンパない!

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の成功もあってか、シニカルな笑いを得意とするタイカ・ワイティティ監督が、まさかの抜擢である。TIFFで上映された『イーグルVSシャーク』にしろ、出世作『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』にしろ、負け組応援映画ばかり撮る監督だけに、ソーはこれまで以上にヒドい目に遭う。しかも、不死身すぎる弟・ロキ様だけでなく、盟友ハルクとも掛け合い漫才を展開するなど、そのアホ度は過去最高。そのほか、死の女神を演じるケイト・ブランシェットに、革命家役を怪演する監督など、キャストの悪ノリ感がみどころだろう。ちなみに、バトルロイヤル感はあまりないが、かなり「応援上映」向きとみた。

この短評にはネタバレを含んでいます
平沢 薫

神兄弟の二次創作のようなやり取りが楽しい

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 ソーとロキの絡みが楽しい。二次創作のような神兄弟のやり取りがたっぷりで、狙いすぎ? いやこれはサービスってもの。加えて、ソーのキャラに以前からあったコミカルな部分を抽出拡大。ソーとハルクのボケ同士のようなコンビぶりもお似合い。第2作のダークでシリアスな世界とは真逆の、カラフルでコミカルな世界が描かれる。
 そのうえで、ちゃんと原点が北欧神話であるという格調はキープ。この世界の創世記を描く天井壁画の演出や、スローモーション映像場面の18世紀絵画のタッチ、北欧神話に登場するクリーチャーの起用はそのため。そして、この三部作が"家族"と"侵略"の物語であるという原点に立ち返っているのも見事だ。

この短評にはネタバレを含んでいます
斉藤 博昭

ソーとハルクの筋肉合戦を、作品単体で楽しめる

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の作品は普通にスッキリ面白い。だから今作も予想どおり面白い。しかも「アベンジャーズ」の本線とあまり深くシンクロしないので、単体作品として楽しめる。ただ、ソーとハルクという2大筋肉キャラをメインにしたのだから、ユーモアや痛快さがもっと突き抜けて良かった気も。
ケイト・ブランシェットが演じるということで悪役キャラの革新も期待したが、そこも予想の範囲内。キャラが立った悪役が多いDCに比べ、MCUでの悪役の表現はつくづく難しいと実感する。LGBTのキャラ(一瞬だが、確実にそうだと思わせる描写アリ)の登場は新鮮だった。

この短評にはネタバレを含んでいます
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