JK☆ROCK (2018):映画短評
JK☆ROCK (2018)ライター2人の平均評価: 4
絶妙なラインを攻める、まさかの拾いモノ!
イケメン映画で、キラキラ映画。しかも、このタイトル…とはいえ、「仮面ライダーアギト」「戦国★男士」などでイケメンの扱いを熟知し、『リトルパフォーマー風の鼓動』などで素人同然の子供たちの魅力を引き出してきた六車俊治監督作。そのため、ベタベタな設定や展開の下、カフェに集う福山翔大らイケメンも、女子高生バンド「DROP DOLL」の3人も、苦笑一歩手前、絶妙なラインで輝いているのだ。どこか懐かしいカット割や音楽の当て方もツボり、クライマックスにはしっかり胸アツな演出を用意。『恋人はスナイパー』も手掛けた監督の職人技が光る拾いモノだが、この感覚、過去に青春を送った世代ほど響くとみた!
青春っていいもんだよなあ、と素直に思える爽快な音楽映画
一度は音楽を捨てた人気ロックバンドの元メンバーが、ふとしたことから初心者女子高生バンドを指導することとなり、次第に音楽への情熱を取り戻していく。ストーリー自体は青春音楽映画の王道といった感じで目新しさはないものの、ヒロインたちを演じる女子高生バンド「DROP DOLL」の伸びやかで生き生きとした芝居は素晴らしいし、夢に向かって猪突猛進する少女たちの熱い思いをストレートに描いた脚本も悪くない。もちろん、彼女たちの音楽パフォーマンスも最高。いやあ、青春っていいもんだよなあ、と素直に思える。