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バイオハザード:ザ・ファイナル (2016):映画短評

バイオハザード:ザ・ファイナル (2016)

2016年12月23日公開 107分

バイオハザード:ザ・ファイナル

ライター5人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.2

相馬 学

原点回帰を果たした、ある意味、美しいフィナーレ

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 前作までの設定やキャラをないがしろにしがちなシリーズなので、今さらそこはツッコまない。タイムリミットを設定しながらも、時間の経過が不自然であることも許す。シリーズを追いかけてきた身としては主人公アリスの物語が完結したことを、素直に喜びたい。

 このシリーズ最大の謎は、アリスが何者か?ということだったが、その点では筋を通してくれたし、これまで以上にハードな戦いぶりを見せてくれたこともウェルカム。

 生身のアクションを重視したという監督の言葉通り、今回は絵的なトリックやポージングでのごまかしを避け、痛みをダイレクトに伝える点がイイ。原点回帰したようなアンデッドの増量ぶりも嬉しい。

この短評にはネタバレを含んでいます
中山 治美

よく頑張りました! 世界最強母ちゃん

中山 治美 評価: ★★★★★ ★★★★★

ローラ目当てで鑑賞。
活躍の程は、役目は果たした!という感じ。
それでも、イ・ジュンギと並んでアジア市場を見込んだ製作陣の目の付け所のよさ。
筆者のようにシリーズに全く愛着がなくとも、本作単体で話の流れが分かる単純さ。
切り札であるミラ&監督の実娘投入と、
惰性に見えない努力と工夫が随所にあって、飽きさせることはない。
個人的には『フィフス・エレメント』時代にミラをよく取材していたので、
あのリー・ルーがここまで逞しく成長したのかと実に感慨深いものがある。
典型的なハリウッドのブロックバスター映画だが、
約14年に渡るシリーズを、一人の女優が主演を張って継続したのは希。
そこは評価したい。

この短評にはネタバレを含んでいます
なかざわひでゆき

良くも悪くもゲームの映画化

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 『バイオハザード』シリーズも遂に完結。アリスの出生の秘密をはじめとする数々の謎が明かされるというのが見どころなわけだが、ストーリーの構成としては良くも悪くもゲームの映画化といった感じで、パターン化された展開の連続だ。脇を固める登場人物も次へコマを進めるための道具にしか過ぎない。
 まあ、このシリーズに深い人間ドラマや革新的な映画体験を期待する向きもないだろうから、これはこれで方向性としては正解だとも言える。ただ、画面が全体的に暗いので3Dメガネだとかなり見づらいかも。それと日本の観客にとっては気になるであろうローラの演技なのだが、あまりにも呆気なく消えてしまうんで違う意味でビックリ(笑)。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

一応、完結はします。

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

事の発端をしっかりドラマとして新撮し、“ダメな方の”ポール・アンダーソン監督にしては期待させるオープニングだったが、前作ラストで煽ったホワイトハウスがまさかの崩壊!  さらに“都合のいいワクチン”を求め、アリスがアンブレラ社の心臓部・ハイブに戻る展開だけに、シリーズおなじみのシチュエーションをリピート。ファンサービスにしても、ゲームをプレイするようなアクションシーンには、なんのカタルシスも感じない。売りであるローラも、予告で使われた一言を喋った直後に速攻フェイドアウトし、敵役ながら一応アリスとガチで戦う見せ場が用意されたイ・ジュンギに軍配が上がる結果に…。無事に完結させたことに★おまけ。

この短評にはネタバレを含んでいます
平沢 薫

SF好きの監督がシリーズ全体をひとつの物語に

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 物語がきれいに完結するのが気持ちいい。これは監督・脚本のポール・W・S・アンダーソンの好みのせい。彼がSF好きで、整合性のあるストーリーが好きなのは「イベント・ホライゾン」「エイリアンVS.プレデター」などの過去作でも証明済み。このシリーズ第1作の監督・脚本を務めた彼が、これまでの登場人物たちや出来事を巧みに配置し、既出の設備を進化させて、一つの大きな物語にまとめ上げる。

 もう一つ注目なのは、この監督の3Dアクションの新たな表現への挑戦。3D映像で高速の格闘アクションを描くには、どんな方法が効果的なのか。細かいカット割りでカメラ位置を変化させ、新たな演出法に挑んでいる。

この短評にはネタバレを含んでいます
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